ピラミッドとメンフィス遺跡

Pyramid and Memphis ruins


古代エジプトの王の墓は、当初は日干し煉瓦を台形に積んだマスタバ墓(石・レンガで造った墓上の建造物)であったが、次第に
大きな石を積み上げていく手法に替わった。サッカーラにあるジェセル王の階段ピラミッドはその原形。その後屈折ピラミッド等の
形を経て、ギザに見られるような四角錐状のものに発展した。來世思想により、遺体は王の死後の旅や来世の復活に備えて、
ミイラにして保存され数々の副葬品が添えられた。


サッカーラの階段ピラミッド
4700年前ジォセル王が造る。石材使用ピラミッドの原形
基底部は140m×128m、高さ60m、6段になっている
このピラミッドには葬祭殿等が組み合わされている

ダフシュールの屈折ピラミッド
4400年前スネフェル王が造る。高さ105mの真ん中で角度変る
下部は52度、上部は43度の傾斜。理由は諸説あり、急傾斜で
崩れ、途中で緩くしたとか王の死期近付き工期を短縮したとか

赤のピラミッド(初の真正ピラミッド
底辺219m四方、高さ105m、傾斜角は屈折Pの上部と同じ
石材は平行積み、赤みを帯びた石灰岩が風化し赤く見える

2段ピラミッド
建設途中で王が亡くなり、2段になった?

クフ王のピラミッド
屈折Pを造った王の息子のクフ王が造った。
底辺は230m四方、高さは146mだったが崩れ現在は137m
玄室の上に5つの部屋があり、そこからクフ王の名が見付かる
崩れた頂上部は鉄骨で元の高さが示されている

カフラ王(クフ王の息子)のピラミッド
底辺は215m四方、高さは143.5mで現在は一番高いP
P表面の化粧岩が上部に残っている。傾斜はクフより急
大スフィンクスが一体となり、葬祭殿もあり、参道が河岸
神殿へ通じている。スフィンクスは高さ20m、長さ57m
あごひげはイギリスに持っていかれている

メンカウラ王(クフ王の孫)のピラミッド
底辺は104.6m四方、高さは65m角度はクフ王程度
石材は花崗岩である。南側に王妃のピラミッド3基がある
石棺が発見されたが、イギリスが持ち帰る途中船沈没

クフ王のピラミッドの石材の積まれ方
平均2.5tの石灰石が230万個積まれている。

クフ王のピラミッドは化粧岩によって全面が覆
われていたその一部がPの下部に残っている

3大ピラミッドをバックに1ドル払って乗ってみる

音と光のショーでライトアップのクフ王ピラミッド

4200年前頃のウナス王の崩れたピラミッド

ライトアップされたカフラ王のピラミッドとスフィンクス

メンフィスの遺跡に足の一部が欠けたラムセス2世の横たわ
った巨像が見られる。右手に印鑑を持っている。長さ15m

メンフィスの遺跡には他にアラバスター(雪花石膏)製の
スフィンクスがある。髭も付き、長さ10m、2番目の大きさ