エジプト旅行 2005年 1月31日〜2月9日

Egypt travel: 31 in January-February 9 in 2005


はじめに

ー ピラミッド、スフィンクス、ツタンカーメンの黄金のマスク、アブシンベル神殿、テロ事件のルクソール、ミーラ、そしてナイル川 − 

このエジプトに一度は訪れたいと思っていた、今年その機会が巡ってきた。行くとなって早速に観光案内書を買ってきて一寸眺めたが
その歴史の深さに圧倒され、事前に頭の中に入れる事は無理、精々行く場所が何処かを知るに留まった。

訪れた各地では日本語が上手な現地人(カイロ大学法学部卒とか)の案内と案内書を首引きで、デジカメのシャッターを無闇に押した
ものの、その写真が何であるかを探るのにまた一苦労。何とかアルバムは完成。そのポイントをホームページに纏めた。

エイジプトの歴史

古王国時代: エジプトが統一、歴史が始まったのは今から5000年前頃のメネス王による。初期王朝。
         4650年前頃メンフィスを首都として、古王国時代が始まる。創始のジォセル王はサッカラに階段ピラミッドを建造した。
         ギザの3大ピラミッドもその後のファラオ(王)によって建造された。この時代の王は神の化身で、神々との意思疎通
         が出来たとされ、宗教、政治、経済全て王が握り、エジプト全土を支配した。その後太陽神アラーが国家の最高神。
         4220年前頃には衰退した。が

中王国時代: その後国土は混乱、地方の特に力があったテーベ(今のルクソール)の豪族が再統一を果たす。4040年前頃である。
         メンチェホテプ2世から中王国時代は始まる。この時代の文化的特徴無く、3790年前頃再び混乱期へ。この頃はアジ
         アからヒクソス人がデルタ地帯に侵入、エジプトの一部を支配した。

新王国時代: 3550年前頃、アハモセ王がヒクソスをエジプトから追放、テーベを首都とした新王国時代が始まる。
         新王国は18,19,20の3つの王朝に分かれる。
         
         18王朝はルクソールの王家の谷に初めて墓を造った(トトメス1世)。以降新王国時代62の墓が出来た。1世の娘の
         ハトシェプスト女王は最初の女王で、ハトシェプスト葬祭殿を建設、現在のソマリアであるプントとの交易も行う。
         多神教だったエジプトの宗教はこの時期アテン神と呼ばれる太陽神だけを信仰する一神教に改革された。これが後の
         ユダヤ教、キリスト教、イスラムの一神教へ影響を及ぼした。最後がツタンカーメン王で、アムン・ラー神信仰を中心と
         する多神教に戻る。やや混乱の時代になる。 

         19王朝3320年前ごろ将軍ラムセス1世が即位、11世まで続く。ラムセス2世はシリアでヒッタイト王と戦った。この時
         両国間で平和条約が結ばれ、その平和調印文がアブシンベル神殿内に見られる。2世は顕示欲の強い人で、エジプト
         中に神殿を造り、自分の名を刻んだ。

末期王朝時代: 3080年前頃に末期王朝を迎え、リビア人、ヌビア人、アケメネス朝ペルシャ等の支配を受け2337年前アレキサンド
         ロス大王にエジプトは征服される。

グレコローマン時代: 2310年前アレキサンドロス大王が送り込んだプトレマイオス朝が始まる。2035年前クレオパトラ7世が自殺す
         る迄続いた。地中海に面したアレキサンドリアが首都。

ローマ帝国・ビザンツ帝国: 西暦40年コプト教会(原始キリスト教)設立、キリスト教公認、395年東ローマ帝国領となる。

イスラム時代: 641年アラブ軍がエジプト征服。オスマン朝、ナポレオンの支配もあったが、1805年ムハマド・アリが独立果たす。
         しかしイギリスの支配もあり苦難は続く。 
         1952年ナセルがクーデターを起こしたエジプト革命により2300年ぶりにエジプト人による国家になる。

エジプトの地理と気候及び料理



気候は北部の地中海沿岸部を除き半乾燥気候、半砂漠気候、砂漠気候で雨は極端に少ない。南部のアスワンでは7年間雨が降って
いない。従って水は全てナイル川に頼る。
カイロ辺りでは訪れた時期(2月)朝は数℃、昼間は20℃で日射が強い。1日に四季があるとも言われる。

料理は案内書によれば、地中海と中近東料理の要素を合わせ持ち、トマトペーストが日本の味噌替りに使われる。イスラム教徒であ
るから豚肉は無く、鶏肉が多い。羊、牛もあるとの事だが殆ど口にする機会はなかった。米はややパサツイタものが、毎回多くは炒め
た状態で出される。比較的食べやすい。豆類もよく出てきた。アエーシと云うエジプトパン(後の写真を参照)と云う直径15cm位の平
べったく焦げ目の付いたパンで塩気があって食べやすい。味は淡白でトマト味が余り好きでない私に取っては、好ましい部類では無
かった。唯一美味しいと思ったのはモロヘイヤのスープであった。衛生状態を配慮し、添乗員から事前に生野菜(サラダ)は食べない
事、果物も剥いてあるもの、切ってあるものは口にしない事をきつく云われていたので、煮た野菜を極力口にする事につとめた。

観光内容は下記項目をクリックすると見る事が出来ます。

ピラミッド    アレキサンドリア市    カイロ市    考古学博物館   ルクソール・西岸

ルクソール・東岸  ナイル川沿いのホルス神殿とコムオンボ神殿  アスワン  アブシンベル
 


旅行日程


 旅行日程(左図参照)

 1月31日:成田13:55発〜インチョン〜

 2月01日:カイロ02:20着
       ギザの三大ピラミッドの見学
       夜はカイロ市内のエジプト考古学博物館見学

 2月02日:ラムセス駅から2時間の列車の旅で地中海に面
       したアレキサンドリアへ。グレコローマン博物館
       カタコンペポンペイの柱カーイトゥペーイ要塞
       を観光する。

 2月03日:カイロ市内観光
       モハメッド・アリモスクハリーバザールが中心
       夜は三大ピラミッドの音と光のショーを見る

 2月04日:2時前に起床、5時の飛行機でルクソールへ
       ナイル西岸では王家の谷ハトシェプスト女王
       葬祭殿、メムノンの巨像を見る。
       東岸ではルクソール神殿カルナック神殿見学
       夜はルクソール神殿のライトアップ見学と市内の
       スーク(夜市)を馬車に乗って見学する。

 2月05日:前後を警察に護衛されながら観光バスが隊列を
       組んでルクソールからナイル川沿いにアスワンへ。
       途中エドフのホルス神殿コム・オンボ神殿へ寄り
       アスワンでは切りかけのオベリスクやアスワンダム、
       アスワンハイダム、ナセル湖を観光する。

 2月06日:アスワンからは飛行機でアブシンベルへ。ここでは
       勿論アブシンベル大神殿小神殿を2時間見学。
       午後はナイル川のヨット遊び(ファルーカ)を1時間。
       夜はナイルエキスプレスの1等寝台でギザへ。

 2月07日:ギザに7時着、朝食後ダハシュールへ。ここでは
       赤のピラミッド屈折ピラミッドを。
       メンフィスでは遺跡観光、ラムセス2世の巨大な
       横姿
像と2番目に大きなスフィンクスを見る。
       サカーラでは神殿と組み合わされた階段ピラミッド
       を見る。ピラミッドとしては初期のもの。
       夜はカイロ市内のナイル川でのディナークルーズ
       夜景を眺めながら、ベリーダンスを見ながらのエジ
       プト料理を楽しむ。

 2月08日:11時半の飛行機で帰路へ。

 2月09日:インチョン経由11時半成田へ。